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うさぎと暮らす野鳥好き

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島尾敏雄を鹿児島県立図書館奄美分館の館長にしたのは椋鳩十なのか。知らないことがいっぱいあるなあ。
▽そのうち『山窩調』はよまなくてはいけない。のかもしれない。
▽動物小説がどーとかって言われるし、確かにいっぱい読んだが、一番心に残ってるのは『日高山伏物語』だけどね。特に増える醤油の話は忘れられない。
▽主人公の山伏氏はケチ、吝嗇が過ぎる人物。
▽醤油をなにかに「かける」なんて使い方は、もったいなくて心が痛み、できないのだ。
▽だから、箸を醤油にさしこんでねぶる、という使い方を家族に奨励した。
▽するとどうだろう、唾液が醤油に混ざり込んで、使えば使うほどに醤油が増えていくではないか。
▽これはすばらしい。
▽みたいな話がしこたま乗っている、教科書には到底載りそうもない小説だった。