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うさぎと暮らす野鳥好き

▽夜中の2-3時ぐらいに、なにかドアポストに投函する音がした。
▽その音に起こされたのではなく、偶然一瞬だけ起きていた。老人に近くなると完全に一晩を通して眠ることができなくなる。
▽完全なる深夜にポスティングをしなければならない境遇、そのヒトの身の置き所を考え、脳内をえもいわれぬ感慨が通り過ぎた。
▽いや感慨は容易に通り過ぎず、ずっともやもや、とも違う謎の感慨を抱えて、寝床の中でうごけなかった。
▽。
▽朝の雑事にかまけて、奥さまが玄関からチラシを拾ってくるまで、その事は忘れていた。
▽たまにそこらへんの空き地にくるスイーツ屋のチラシだった。
▽ポスティング業者ではなく、スイーツ屋が直接いれたのかもしれなかった。