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サウナのようなところに閉じ込められている。暑い。苦しい。咽喉が乾いてもう声もでない。早く脱出しなければ死ぬことはあきらかなのに、どうやっても脱出できない。その閉塞感と無力感と焦燥感と絶望感で発狂しそうになる。声がでないまま叫びつづける。はっと目覚めた。夢だ。だが現実の世界に舞い戻ったら世界はすべてサウナだった。この現実の世界に脱出可能な逃げ場はなかった。脱出しようのない現実。水を飲みに階下に降りる。眩暈がする。今日の夜は一段と暑い。頭の中で泉谷が〈眠れない夜〉をガナっている。せめて拓郎ならよかったのに……。
1008
うさぎにニンジン、ブロッコリーの茎、セロリを与える。日常業務。
1944
家をでるとき確認すること。
せしみず・せしちも・せしクーラー
植物の水
火
2階の窓
玄関の電気
1945
せしーはニンジン、キャベツ、ブロッコリーの茎を食べた。