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うさぎにニンジン、白菜、スイバを与える。日常業務。

仕事に行く前になにか食べておこう、と思って、事務所近くの定食屋に入った。初めて入るところだ。入った瞬間「やばいな」と思った。それは店主らしき50代ぐらいの太った女性が、声を裏返して店員を怒鳴っていたからである。混んだ店内の天井に声が反響している。こういう場合、店の雰囲気もさることながら（消化に悪い）、店員は店主の方を気にして客の方を気にできなくなるものなのだ。満足なサービスなど期待するべくもない。案の定、私の「さしみ定食」はいくら待ってもでてこなかった。ほとんど同時に入ったとなりの客が食べ終わり、次の客がまたその席に座って食事がでてくるまで、店員は私と目を合わそうともしなかったのだ。この場合、私の影の薄さを問題にするよりも、やはり店に問題があるとするべきであろう。……いやいやそうに違いない。というか、私は外食系の店で忘れ去られることが多すぎるのではあるが。もはやこの状態で食事が出てきても、全然消化できそうもないので文句も言わず席を立つ。店主の金切り声はまだ店内に響いている。
失敗失敗。つーか、「やばいな」と思った瞬間にキビスを返して店を出る、ということはなかなかむずかしいことなのだ。

2033
駅に77駅スタンプとかいうものが置いてあった。わりといい感じっぽい。そのうち集めてみよう。ハンコというのは、なんというかある種の風情があっていいものだ。

2047
どこかが故障したらしく隣のホームに来る特急の編成が短くなるという。アナウンスするのはいいのだけれど、20分近くノベツマクナシにその事をがなり続けるのはなんとかならんのか？　そしてこのいきおいでは、その列車が到着するあと10数分がなり続けると思う。アナウンスは簡潔に、そして間を置いてくれ。

2140
せしせしは菜の花、ニンジンを食べた。

■行きに『平安貴族の世界（上）』、帰りに『サキ短編集』