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うさぎと暮らす野鳥好き

nasu00012008-03-05

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うさにニンジンを与える。日常業務。

男が羊を買いに行った帰り道、迷い羊を見つけた。引いても動かないので背負って帰った。
羊が人の言葉を話した。「私は四輪馬車に乗っている」「オレが担いでいるんだ」。
男が家の家畜小屋に入れて、主屋に行くと奥さんがいない。一晩探してもいないが、朝になり家畜小屋をみると羊が奥さんになっていた。

というような話を寝起きに読む。ブルターニュだか、ブルゴーニュだかの民話らしいが、遠野物語にあったとしても違和感がない。この、あまりにも足りない感じ、説明感のなさ、あるいはまた何かが隠されている雰囲気にむしろ惹かれる。ツジツマ合わせやいろいろな説明が施される前の、本当の話、というような顔をしている。
そもそも世界にツジツマなどないのだから、語られる話にそれを求めるのはおかしな話だ。いや、あるいはだからこそ、ヒトはツジツマを求めるのかもしれないけれど。
世界はいつだって足りなくそして過剰なものだ。そういう、世界が記録されている作品が好きだ。私が写真を好きなのもこういうことかもしれない、と少し思う。

寒かったり、暖かかったりの日々。一日の間でも相当寒暖の差がある。コートをクリーニングに出そうとして、はたせていない。

2100
せっつんはニンジン、キャベツを食べた。