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▽まんがというものには（いやまんがだけではないし、世のまんがのすべてがそうだとはかぎらないが）「総ルビ」なる文化があって、出てくる漢字にすべてルビを振る場合がある。
▽アダルトチックな、ヤバいところに修正が入るようなまんがさえ総ルビにしているところをみるとこれはひとつの様式美ということなのかもしれない。
▽まあ、そうしてすべての漢字にルビを振っていると、よくわかっていなかった事象にいくつも出会う。
▽漢字は言わずと知れた表意文字なので見て意味がわかれば音は曖昧でも読めてしまうものなのだ。
▽簡単なところでは「女王」の読みもわからない。いや普通は「じょうおう」と発音しているが、女を「じょう」と読むものだろうか。
▽「ことづかる」「いいつかる」。言付かるという漢字は同じだが意味が違う。おこる、いかるは文脈をたどってすらどちらかわからない。あす、あした、もそう。そういうものがいくらでもある。あさって、みょうごにちぐらいになるとそれは一択だが、鬼平さんならみょうごにちというかもしれない。
▽「十分」も迷う。ジップンが正しいのは知ってるがそんな発音してる人今まで見たことない。いや聞いことない。
▽着々とLevel 5に。
▽まんがじゃなく生物系だが、娘細胞と書いてじょうさいぼうと読ませるみたいなのがあったな。あれも無理矢理すぎると思ったが。