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▽せっつんにニンジン、サクラチップスを与える。日常業務。
▽こんなに薄霞んでいるのに、富士山が見えている。
▽ToDoリストは埋まっているのにどれにもなかなか手がつけられない。なんとなくだらだらしてしまう。だらだら病。いやむしろ人生の8割方だらだらしているわけで、逆にやる気がある時を病いと認定するべきであろう。常態からはずれること、これすなわち病いと言う。
▽ちょっと戻って京都の町奉行所に挨拶に行った時の話。前方にある襖が突然開かれたかと思うと、黒い衣服の上に礼服を着た粋な感じの奉行が現れ、ケンペルの14歩先に坐った。彼は大きな声で「天気もよく、無事にお着きで、めでてえ、めでてえ」と言った。
▽ついに江戸にやって来た。ケンペルが聞いた話だが、江戸城には地下室があって、その天井には水を入れた平らな広い水盤がある。将軍は雷がなると安全のためにその地下室に行く、とのこと。ホントか?
▽しかし旅路に多かったのはモノを乞う子供、巡礼の人々、山伏と比丘尼だった。ケンペルは山伏が比丘尼を操って売春をさせているように書いているが、どうなのか？
▽側用人牧野備後がチーズを欲しいというので、アイダム産のをまるごとと、サフランチーズを半分贈る。
▽せしせしはニンジン、菜の花を食べた。
■行き帰りにケンペル『江戸参府旅行日記』