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うさぎと暮らす野鳥好き

スカンポってのはワシはスイバのことだと思ってたけどなー

nasu00012011-03-07

▽せせせにニンジン、スイバ、固形飼料を与える。
▽外を見るとすでに積もり始めていた。雪だ、と思う間もなく一気に積もって行く。外出する時分にはもう車道も含めて一面に白くなっていた。歩いていても、列車の車窓から見ていても、降りは一向に収まる気配を見せない。
▽年をとると記憶に刷り込む、という機能が本当に衰える。何回覚えたと思ってもすぐにわからなくなる。私が行くのは葛西だったのか、西葛西だったのか……。短期記憶から長期記憶に渡る橋は徐々に狭くなり、あるいは崩壊していくのかもしれない。クモハタ。また忘れかけていた。馬運車に記されている馬の名前は、決していま運んでいる馬の名前ではないこと。デビュー9日目でダービーを勝った馬がいること。
▽通勤路で読もうと思っていた『目明し金十郎』をうちに忘れた。
▽どんな歴史小説でもこの本物感に敵うものはないだろう。それが実在の人物で実際にあったことだ、ということに起因する、というよりも、金十郎自身のホンモノ感から醸し出されている。祭礼の日、役所からの見廻り命令に「客が来るから」と断りを入れ、博徒を集め博打を打つ金十郎。他藩の罪人を捕縛したことを咎められ、寺に欠入る金十郎。
▽……ま、歴史小説なんて、読んだことないけど。
▽都心はすでに雨に変わっていて、路面の雪はほとんど融けていた。わずかに残った灌木の上の雪が、こちらでも雪の降ったことを示していた。そんな中、都内を右往左往している。
▽3カ月3週間3日。3カ月ずっと不整脈が続いていて、3週間ずっと腰痛が続いていて、3日間足の指が痛かったこと。足指はもう治ったが、あとのふたつは絶賛継続中。ことに腰痛は、最近ことあるごとにピキピキと「異議申し立て」をしてきている。このデモンストレーションがゼネストとかクーデターとかを引き起こすものなのかどうかがちょっとまだわからない。わからないまま、膏薬を貼ったりしてなだめている。
▽右往左往継続中。15時30分。薬が切れ、脳の痛みが戻って来る。たとえば腕が痛いというのは腕を動かすな、という身体からの危険信号だと思うが、コメカミが痛いというのはコメカミを動かすな、という信号なのか。むしろコメカミがどうやったら動かせるのか疑問だが。雨はほとんど止んだが、都会人はまだ傘を差している。差していないのは休憩中の鳶の兄ちゃんたちと私だけだ。オランウータンでも傘を差すのにな、と脈絡あるようなないようなことが頭に浮かぶ。オランウータンが傘を差そう差すまいが、私は断固として傘は差さない! やはり脳を休ませたほうがよいかもしれない。休ませるとか中途半端なことを言わず、もう停止させてもよいのかもしれないけれど。いやいや能動的に機能停止させる必要すらないか。もう日々是、機能停止状態だ。ヘイ!
▽16時。やっと事務所。頭痛薬があるかと思ったらなかったので、薬ならなんでもいいや、ということで風邪薬を飲む。実際、未開人にはなんの薬でも効くらしいしな。プリミティブ! この幻想的な語感。
▽ホリウチの六本木営業所終了。もはや現像所流浪の民。もはや通勤経路にホリウチの現像所はないのでそれこだわることはないのだけれど、他ってドコよ?
▽やはり、私はすでに魅惑的プリミティブの王国からは追放されていたようだ。風邪薬で頭痛はな・お・ら・な・い! あとはどうやってコメカミを酷使せずに仕事をするか、という問題。
▽同僚Mから金沢土産をいただく。誠にありがとう。
▽そして帰途に。頭痛は依然治まる気配もみせない。外に出ると小雨が降っている。朝のあの雪景色をもう完全に忘れた街並みは、都市の明かりを反射してキラキラ光っている。空気も洗われるということがあるのか、雨の降った後は透明度が上がり、光が輝いて見える。
▽せせせはニンジン、とちおとめ、玄米、白菜を食べた。日常業務はエラい奥さまが。