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うさぎと暮らす野鳥好き

人生の掟(39)交通安全協会には入らない

nasu00012011-07-08

▽せせせにニンジン、乾燥りんごを与える。
▽寺田全集の月報5「四日前にマルチンルーテルの誕生日があった。その晩、町の子供らが歌を歌うて家ごとをまわり、お菓子やくるみなでをもろうてあるく。中には面を着た子供もある。ちょうど日本のかいつりと同し事でおもしろかった」とある。明治43年11月16日ゲッチンゲンから娘に当てたハガキ。
▽マルチンルーテルの誕生日は11月10日なので、これでいいとして、「かいつり」ってのはなんだ。
マルチンルーテルの誕生日あたりの習俗についてはドイツ発ライフスタイル・ガイドに記述がある。つまりというか多分、聖マーティンの日(11月11日)という聖人の日が初めにあって、その後、例の宗教改革者で同じマルチンという名を持つ男が11月10日に偶然生まれたので、双方の祭りが合体したということかな。クリスマス近くの誕生日を持つヒトが、クリスマスプレゼントと誕生祝いを合体されてしまう、とかそういう感じの話。違うか。聖マーティンの歌を歌うと上記サイトにはあるが、寺田は「歌う唱歌の中には「霞か雲か」もあった」としている。はたしてそれが聖マーティンの歌なのかどうか。
▽「ドイツからの手紙VOL.12 聖マーティン祭」(京都YMCAグローバルアウトドアクラブ)
St. Martins Song 1  St. Martin's Song 2 ここでは「霞か雲か」のメロディは聞き取れない。
▽「粥釣り」(国立歴史民俗博物館)。これか。寺田自身は東京生まれだが、父親は高知の人なので。「十四日の夜に限」る地方と、それから数日間「娘などのある家へ、若者がやってきて顔を隠して飲み食いし騒ぐもの」とがあると書いてある。寺田が「面を着た子供」に言及しているので寺田の郷里では後者が行われていたのかも。今では単純に近所をまわってお菓子をもらう行事になっているようだ。こちらは正月十四日の行事。
▽そして直接関係ないけど「ローソクもらい」も似た行事。「函館では7月7日、その他の多くの地域では8月7日」に行われる。昨日だ。寺田が北海道出身だったら、きっと「ちょうど日本のローソクもらいと同し事でおもしろかった」と言っただろう。
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▽せせせはニンジン、固形飼料、サクランボをもらった。日常業務。
よしながふみ『大奥』のあたらしいの。わりとよかった。江島。