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うさぎと暮らす野鳥好き

nasu00012012-10-24

▽せせせにニンジン与える。
▽超秋空。快々晴。
山頭火が、唐黍が家に干してあるのはいい風景だが、唐黍入りのごはんは願い下げっていっているくだりにちょっと笑う。
▽昔の外国映画で、オフィスの部署間をチューブが繋いでて、その中をメモがシャトルに乗って行ったり来たりするような場面を見たことがあるのだが、あれはなんだ? その当時随分未来的にみえたものだけれど。
▽これだな。電報だって書いてあるけど。Pneumatic tube 
▽あとデジタル化する前の過渡期のものだと思うが、病院のカルテがレールにぶら下がってどっかから運ばれてくるのも風景としてかっこよかった。
▽熱い紅茶を二杯飲んで就寝。
▽せせせはニンジン、白菜をもらった。日常業務。
豊田徹也『ゴーグル』を朝、風呂に入りながら読んだ。最近のまんがの中ではかなーり好きだ。この人のよさってなんだろうなあ。『アンダーカレント』読んだ時は、山本直樹かな、と思ったけど、『珈琲時間』と『ゴーグル』を読んだ今はよくわからなくなった。岩明均かな、とかちょっと思うけど、やっぱり独自な語り口。映画っぽいのかもしれない。岩明はひとりごと。豊田は会話。余韻。ふほーんとして1mgぐらいもやもやが残る。そういう余韻が残る読後感。もっといっぱい読みたい。『アンダーカレント』ぐらい長いやつも読みたい。もっといっぱい書いてくれ。
■行きに『行乞記』。たまに悪態ついてるのと、風呂(温泉)には毎日入りたいってのと、アルコールも毎日飲みたい(焼酎は臭い、いらない)っていうのと、お腹が時々不調だっていうのと、草鞋で歩きたい(手に入らない)っていうのと、友だちから局留め郵便っていうのと、行乞相がいいとか悪いとか、宿と同宿人がいいとか悪いとか、そういうのをずーっとずーっと繰り返している、そういう日記。カルチモンは睡眠薬。アルコールとカルチモンに依存しながら行乞しつつ、九州をうろうろしている。
帰りにも『行乞記』。山頭火がヤバいのは、読んでいるとコッチよりソッチのほうが真実味があって、ああいうのが本当の人生なんじゃないか、という気がだんだんしてくるところだな。今の生活を全部捨てて、ソッチの世界へ行きたくなる。行乞でその日の宿代と酒代を得て、温泉つかって、木賃宿で読書。山頭火の場合、友人たちの手厚いサポートがあるから、完全にその日暮らし、金がなくなったら死ぬというわけでもない。だからホントのコツジキの厳しさみたいなものがない為に、ある種の理想みたいにみえてるだけだろうとは思うがな。

すくひあげられて小魚かゞやく  山頭火