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うさぎと暮らす野鳥好き

nasu00012005-02-10

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寝坊。今日も奥さんの出勤に気づかなかった。日々、徐々に春眠に近づく昨今。うさぎに、セロリ、ニンジン、セリ、ブロッコリーの茎、固形飼料を与える。日常業務。

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出勤途中、駅の植え込みにウグイスを確認。界隈にメジロはいっぱいいるのだが、駅にウグイスとは……牧歌的な。ほかのムシクイじゃないのか、といわれれば完全否定はできないが……帰ったらもう一度図鑑をみてみる。まあ、あそこらへんの鳥は実際私にはよくわからないんだけど。

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〈皇帝と新しいマスク〉(教訓付き)
皇帝が催したパーティーに呼ばれた仕立て屋は風邪をひいており、始終咳をしていた。もう二週間もとれない咳だった。
仕立て屋が、皇帝の後ろにまわって止まらない咳をすると、皇帝は半身で振り向き、〈無礼なやつだ。咳は人のいないところでせんか〉といった。仕立て屋は見回してみたが、この室内、人がいないところなどはなかった。皇帝はさらに〈ほらほらあそこじゃ〉と指をさすのだが、そこには、疲れた顔に無理矢理笑顔を貼り付かせた老公爵とその婦人がいるばかりだった。
何年か前、皇帝と老公爵の間になにか噂があったことがふと脳裏をよぎったが、その噂の具体的な話はなにも思い出せなかった。
仕立て屋は老公爵の博愛的人柄を知っていたが、咳をするためにその傍に移動することはさすがにできず、皇帝からじきじきに招待されたパーティーを中座することもできなかった。皇帝の真意を図りたかったが、多分そんなものはなく、ただ〈わしに風邪を感染すな! 病人はここではないどこかにゆけ!〉といいたいにすぎないということも仕立て屋にはわかっていた。
その時、仕立て屋にはよい案が浮かんだ。〈私がマスクをつけていることに気づかれませんか? これは内からも外からもばい菌を防ぐ新考案のマスクなのです。ただひとつの欠点は莫迦にはみえないのです!〉
皇帝は、哀れみの表情をつくり仕立て屋をみつめながら、深いため息をつくばかりだった。
教訓、なし。

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せしーに、ニンジン、ブロッコリーの茎、セリ、イタリアンパセリを与える。