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うさぎと暮らす野鳥好き

nasu00012008-11-12

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うさにタンポポ、ニンジンを与える。日常業務。

夜、寝床に入って寝ようか、という時、今日起きたことのあれもこれもを、こういうふうに日記に書いておくといいなあ、と思うのだが、そんなのを書くことよりも寝る方が優先事項なので寝てしまう。優先事項というのは、「そうしなければならない」とかそういうニュアンスではなく、単純に寝るほうが好き、とかまあそんな。そして、書いておこう、みたいな些細な些末なできごと、そしてそれへの曖昧な淡い感慨などは起きたらすっかり忘れている。中学ぐらいの時、自分がみた夢を記録しようとして、ほとんどできなかった時の感覚を思い出したり。

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Holga」(っぽいカメラ)が欲しくていろいろ調べていたら、「Diana+」っていうのが見つかった。これが(見た目も)いいと思うんだけど、でもたっかいなあ。本体が5000円で、35アダプターがそれ以上する。こういうカメラって夜店で売ってるような値段、例えば1200円ぐらいとか、だからいいんじゃないんだろうか。その点「くま35」は980円でとてもえらい(いや「くま35」はそういうカメラじゃないだろ)。

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せっつんはニンジンと大根の皮、パセリを食べた。

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せっつんはタンポポとサクラチップスを食べた。

■行き帰りに星野道夫イニュニック』。気持ちの雑音が大きくなると、星野さんのところへと帰っていく。いつも。何回となく。行間のハシバシから溢れでるアラスカを大切に思う気持ちと澄んだ文章が、精神を落ち着かせる、と同時に心の中にある微細な焦燥感もあきらかにする。こんな愛すべき土地を自分は見つけられるのだろうか、と。
知り合いの写真家は友だちだったミュージシャンが音楽を持って生まれたかように自然に愛している姿を見て「何で自分にはそういうものがないのか」と寂しく思ったという。「それで僕は写真を好きになることに決めた。一所懸命好きになろうとして30年。その結果本当に写真が好きになったんだよ」と語ったことがある。
そもそも星野さんが最初からただの「持てる者」だったのか。そんなわけはない。もちろん最初の衝動は激しかったけれど、その後こつこつ延々とアラスカにコミットしていった結果、アラスカとああいう関係を築き上げることができたのだ。
そうだった。「見つけられるのか」という曖昧な気持ちが軟弱だった。「持たざる者」は努力しなければ手に入らないのだ。そして「持たざる者」でも努力すれば、もしかしたら得ることが……できるのかも知れない。この土地が好き(もしくは好きになるのだ)という自覚と覚悟とアクションあるのみだ。