▽せせせにニンジンを与える。
▽自転車に乗った背の高く細い西洋系の兄ちゃんが、不二家ネクターを喉に流し込みながらびゅーんと通りすぎて行った。お洒落なんだけどちょっとナード成分も入ってる感じの顔。
▽日本語版に『ワイアード』がまた出ている。とりあえず買ってみた。
▽ヒトは蓄食する動物なのか。穀物を得てからの人間は蓄食に蓄食を重ねてきたが、穀物以前、いや、火を使う以前のヒトはどうだったのか。
▽「時間貯金箱」でイヤフォンのコードの絡みを解く時間を貯金!
▽「時間貯金箱」のルールがわからないのだが、あれは、なにかやっている時にそれが終わるまでの時間を貯金すると、その「なにか」はやり遂げたことになるのか? 鉛筆を削っている時に終わるまでの時間を貯金すると、鉛筆は削れているのか。あるいは「斜陽」を読みはじめた時、読み終わるまでの時間を貯金すると、内容は頭の中に入っているのか。それとも、社会上、仮に「やった」ということになるけれども、実際はやっていない、鉛筆は削れていないし、「斜陽」の内容は頭に入っていないのか。多分、後者なんだろうなー。これはこれですごいものだと思うけど。実際やらなくてもいいけど、やったという合意だけがあればいいようなものとか、いっぱいありそうだし。つまんない会議とか。
▽だからあれは、みんなの合意だけあれば、使わなくてもいい時間は節約できる、といっているのだと思う。むしろ、すこし不思議的合意強制生成機。
▽せせせはニンジンをもらった。日常業務。
■寺田寅彦『随筆一』（全集第1巻）
■『ワイアード』（No. 1）
