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▽せせせにニンジン、イタリアン・パセリ、乾燥パイン、固形飼料を与える。
▽晴れ。
▽とりあえず事ム所に行ってみる。ダルい。
▽ダルすぎたので早めに帰宅。
▽見るということと観察するということはまったく別の行為だよ。この事務所にくるとき、階段があったね?　君は毎朝その階段を昇って事務所にやってくる。もう何百回も昇り降りしているわけだが、いったい何段あったかわかるかい？
▽12段だよ。君は毎日見てはいたが観察はしていなかったんだ。見るという行為と観察するという行為がまったく違うということがわかっただろう？
▽エレメンタリーだよ、ワトスン君。
▽もうちょっとゴミよりのモノを撮ったほうがいいな。チラシ、アマゾンの箱、コンビニエンスストアのお弁当、そういう一過性というか、滞留を想定されていない通り過ぎていくタメだけのモノたち。
▽せせせはニンジン、ピーマン、固形飼料をもらった。日常業務。
■イザベラ・バード『日本奥地紀行』（上）を読みはじめる。序文の文体が読みやすく「これは楽に読める」と思ったら、本編に入ったら書簡形式となって（妹に送った手紙がベースになっているのだ）、とたんに読みにくくなった。冗長っていうか。さておき、いいわけめいた註とともに記されたこの富士山、鋭角すぎだろ。モースがやった富士山を描かせる実験を思い出す。