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うさぎと暮らす野鳥好き

▽CASUAL PRODUCT。
▽そこらへんをうろうろしていると鯉のぼりがこちらに正面を向けてゆらゆらしていた。
▽うろうろだのゆらゆらだの日本語にはオノマトペが多い。
▽職場にシンガポール人が来ていて、その人に実験のやり方を説明しなければならない。
▽その際、みんながわかりやすく説明しようとしてオノマトペを多用している現象に気がついた。
▽まだシンガポール人に直接は聞いていないが、オノマトペを多用することでむしろわかりづらくなっているのではないか。
▽「チビチビ入れる」とか「ドバドバ入れる」とかいうよりも、「少しずつ入れる」とか「一気に入れる」とか言った方が日本語習得中の外国人には伝わるのではないだろうか。
▽聞いてないけど。
▽鯉のぼりの話に戻ると、鳥などもそうだが正面向きの顔はだいたい間抜けに見える。
▽間抜けな顔をしてやつらは、風に翻弄されていて、翻弄されるがままになっていて。
▽それが彼らの生きる道で。
▽彼らは自分の意志などは微塵もないまま風にたゆたゆとたゆたゆたゆっているのだった。
▽それが子供が成長するアレゴリーになっているというのはなんというか、アイロニカルなことだなと思った。