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うさぎと暮らす野鳥好き

nasu00012006-04-28

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うさぎにニンジンを与える。今日は出るのが遅くなった。日常業務は帰ってからにしよう。

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アフターマンに車輪を持ってるやつがいなかったっけ……忘れたが。車軸と軸受けをつくらないような車輪なら生物でも利用可能な気がする。例えばボールペンのペン先のような構造。

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イッショクタ。この言葉を聞くと学生時代に経験したあのワンシーンがいつも脳裏に浮かぶ。それは学生時代住んでいたワンルームに突如モルモン教徒の二人連れが訪ねてきた時のことだ。というか、本当は突如でもなかったのだが。話は何週間か前に遡る。

駅前通りを大通から北に向かって歩いていたときに、自転車をとめた二人連れの西洋人に話しかけられた。この自転車二人連れ(でしかも田舎っぽい青年)というパターンは〈あー、モルモンの人たちなのだなー〉と後に一目瞭然に分かるようになるのだが、当時はまだこの街で暮らし始めたばかりでわからなかった。田舎っぽい誠実そうな外見から、ふと話を聞いてしまい、あまつさえ住所までも教えて〈よかったら来て〉とか言ってしまったのだった。今ならそんなことはもう決して言わないけれど……。

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せしせしはニンジン、キャベツの芯、ブロッコリーの茎を食べた。

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彼らはモルモン教の牧師の候補生で、ユタはソルトレイクの出身だった。彼ら二人の間には微妙な偉さの違いがあるらしく、それが先輩・後輩というだけのことなのか、指導する・されるというような関係なのか、よくはわからなかった。3カ月ほど向こうで日本語を学んですぐに日本に来るのだと言っていたが、彼らの操る日本語はほとんど完璧だった。たまに彼らがわからない単語を私が発すると、彼らは携帯用の辞書を懐から取りだし先を争うようにページをめくるのだった。イッショクタ。私が発した単語は辞書には載っていなかったから、私が解説するはめになった。
彼らはアメリカがアメリカとして成立する前の歴史をほとんどまったくわかっていなかった。新大陸にはウマはいなかったこと(インディアンが乗っているではないか、と彼らは言った)、マヤとアステカは地理的、時代的な断絶がある違う文明だということ(マヤ、アステカ、インカなどを同じ一体の文明だと捉えているようだった)。その他いろいろありすぎてもう覚えてはいないが、2、3百年前あたりから急に神話の時代になって、時代区分というような概念もなくなってしまうようだった。メソ・アメリカもそれ以外もルツボで融かして混ぜ、絵本にはりつけたような、そんな認識のようだった。
その後、生物の進化の話に自然となったのだが、彼らは生物の変化を否定している、というよりも、もっとおおきな世界の進化=変化を認めていないようなそんな認識のようだった。私が進化論で洗脳しようとすると、若い方がちょっとぐらつき、偉い方があわてて「そんなことは決してないのだ」とか、あわてて否定するなんてことを繰り返した。
彼らがどういう子供時代、教育を通ってここにいるのかはわからなかったが、とにかく注入されている基礎的な知識がそうとう違い、われわれが共通の認識を得るのは不可能に思えたし、例えば逆洗脳(というか、まあそんなことをする必要があるのかも定かではないが)するのも、すごく手間のかかることだろうと思った。